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寄生虫 検便による

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 回虫
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 回虫は線虫の一種で、犬回虫、猫回虫、犬小回虫などに分かれます。糞便中の虫卵を経口摂取したり、親から直接もらう(妊娠中に血行を介してや、乳汁中を介して)ことにより感染します。人間にも感染するので、注意してください。人に感染する場合、糞便中の、含感染仔虫卵の経口摂取によります。

 鞭虫
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 線虫の一種で、虫卵の経口摂取で感染します。
 まれではありますが、人に感染するため注意が必要です。

 鉤虫
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 線虫の一種で、虫卵の経口摂取や、仔虫が、経皮感染(皮膚を食い破って)します。
 人にも経皮感染します。

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 条虫
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 様々な条虫がいますが、犬や猫で一番多いいものは、瓜実条虫です。
 まずノミの幼虫が、条虫の片節(体の一部がちぎれたもの)を食べ、ノミに感染します(このときのノミを、中間宿主といいます)。
 ノミの中である程度成長したとき、そのノミを、犬や猫が食べることによって感染します。
 人もノミを食べると、感染します。
 検便ではまれに、卵嚢が見つかりますが、肛門に付着した片節で確認します。

  コクシジウム
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 原虫の一種で、寄生虫と呼ぶには変ですが、寄生虫に分類されます。
 アメーバー状のものが、腸管に寄生しますが、有性生殖と、無性生殖を行う変わった生き物です。
 検便中には、虫卵ではなく、オーシストという名前の、卵のようなものが検出されます。
 よく似たものに、トキソプラズマといった寄生虫がありますが、小コクシジウムのオーシストと区別はつきません。
 コクシジウムは人には感染しないようですが、トキソプラズマは人に感染するため注意してください。

  ジアルジア
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 原虫の一種で、鞭毛が生えていて、糞便中ではよく運動しています。非常に小さく、検便では、動いていないと見つけることが困難ですので、直接法で検査します。
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 染色をすると、核が二つのお化けのような姿が、観察できます。
 人にも感染するので、注意してください。


  トリコモナス
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 原虫の一種で、5本の前鞭毛と波動膜があり、糞便中ではよく運動しています。ジアルジアがスムーズな直線運動をするのに対し、トリコモナスはじたばたした動き方をします。
 ジアルジアよりは大きいのですが、それでも小さい原虫です。そのため、検便では動いていないと見つけることが困難なため、直接法で検査します。
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 染色をすると、5本の鞭毛を持った姿が、観察できます。
 人にも感染するので、注意してください。
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糞便検査 [感染症検査]

●糞便検査( 検便)
 通常、検便には、自然排便した糞を使用しますが、 採便棒を使用することもあります。
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 ガラス製のものとプラスチック製のものがあり、肛門に挿入し、
 採取した、便は初めに、直接スライドグラスに少量塗布し鏡検します( 直接法といいます)。

 これは、運動していないと、見つけにくい寄生虫がいるためで、必ず行ってください。
 その後、 集卵法(寄生虫の虫卵を集めること)を行います。

 集卵法には、沈殿法と、浮遊法があります。

○沈殿法
 虫卵より比重の軽い溶液と糞便を混ぜ、虫卵を沈殿させて、虫卵を集める方法をいいます。

  ホルマリン・エーテル法
 検査する糞便、ビーカー、茶こし、試験管、ホルマリン、エーテル、遠心分離機、スライドグラス、顕微鏡などを用意します。
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 糞便1gを、水10mlによく溶かします。
 茶こしで、混合液をこします。2000rpmで2分間遠心分離し、上澄みを捨てます。
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 ホルマリンを10ml加え、よくかくはんし、10分間静かに置きます。
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 そのまま、3mlのエーテルを加えます。栓をした後よくかくはんします。栓を外し、2000rpmで2分間再び遠心分離します。
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 一番下の沈殿層をスライドグラスにとって、鏡検します。



○時計皿法
 検査する糞便、ビーカー、茶こし、時計皿、スライドグラス、顕微鏡などを用意します。
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 糞便を、水によく溶かします。
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 溶かした糞便を、茶こしでこします。
 10分ほど静置して、上澄みを捨てます。
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 沈殿物を、時計皿に注ぎます。
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 時計皿を振盪させ、固形物を分離させます。
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 周囲の浮遊物を捨てます。
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 沈殿物に、水を少量加えます。

 再び、時計皿を振盪させて、浮遊物を捨てます。
 これを、3回繰り返します。
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 沈殿物をスライドグラスに取り、顕微鏡で調べます。


○浮遊法
 虫卵より比重の重い溶液と糞便を混ぜ、虫卵を浮かせて集める方法をいいます。
 検査する糞便、飽和食塩水、試験管、試験管立、スライドグラス、カバーグラス、顕微鏡などを用意します。
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 糞便1gと飽和食塩水を混ぜ、よくかき混ぜます。
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 表面張力で水面が膨らむまで、飽和食塩水を注ぎ、30分ほど静置します。
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 膨らんだ水面に、カバーグラスをつけ、浮遊物をカバーグラスに付けます。
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 カバーグラスをスライドグラスにのせ、鏡検します。
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皮膚掻破 [感染症検査]

 皮膚掻破
 皮膚内の寄生虫を、皮膚ごと削りとることをいいます。
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メスの刃などを使うこともありますが、上に示したような エイヒの先で、皮膚を削り取ります。
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 削り取った、皮膚を顕微鏡で観察する場合、そのまま観察できますが、削った検体を10%水酸化カリウム水溶液で20分ほど透明化すると、見やすくなります。
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  ズーム液を使用すると、時間を短縮できます。

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寄生虫検査 [感染症検査]

●寄生虫検査

 主な寄生虫は、ダニやノミなどの外部寄生虫と、回虫や条虫などの内部寄生虫に分かれます。
 ノミやダニは被毛をノミ取りグシなどですくか、被毛の間をくまなく観察することによって、検査します。ノミでは、被毛をブラッシングすると、糞が下に落ちるので、それから見つけることもできます。
 毛根や皮膚内にいるダニでは、皮膚の一部を削り取ったりして、その組織を顕微鏡で鏡検します。

 耳の内部にいるダニでは綿棒などで、耳垢を採取し鏡検します。
 消化管内の寄生虫では、検便や、肛門のまわりに付着している片節や虫卵を確認します。
 体の臓器に寄生するものでは、抗体検査や血液検査を行います。
 まれにですが、鼻の中にもダニ(イヌハイダニ)が生息することがあります。

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  ネコノミ、イヌノミ
 イヌ、ネコ共に寄生するもののほとんどが、ネコノミということです。
 これらは、昆虫ですので、完全変体をおこないます。幼虫は、環境にいて、親の糞などを食物にしてさなぎになり、羽化をして動物に寄生します。
 寄生している虫体を確認して、検査します。

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  ダニ
 色々な種類のダニがいますが、マダニが有名です。ダニは吸血して、動物から離れ脱皮し、また吸血して大きくなるというような生活をしています。
 寄生している虫体を確認して、検査をします。

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 耳カイセン
 耳孔内に寄生するダニですが、耳孔外に出ることもあります。
 耳垢を鏡検して検査をします。耳孔を、耳鏡で見るときに、小さな白い虫が動いて見えることもあります。

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  カイセン
 皮膚内に寄生するダニで、一生皮膚内ですごします。
 皮膚の一部を削って、鏡検し検査します。一度で見つからない場合、少し離れたところを削ってみます。

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  アカラス( 毛胞虫)
 毛胞内に寄生しています。写真は胴が長いタイプですが、短いタイプは脂腺に寄生します。
 毛を抜いて、毛根を鏡検するか、皮膚を削って鏡検します。
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真菌 [感染症検査]

 真菌には病原性があるものがあり、その種類を検査することがあります。
 皮膚の感染症をおこす、皮膚糸状菌はその代表例で、皮膚の毛を顕微鏡で観察したり、培地で培養して検査を行います。
 真菌の種類によっては、人に感染するので、注意してください。

 また、ミクロスポラム・キャニス(犬糸状菌)といった皮膚糸状菌は、紫外線を出す ウッド燈で照らすと、緑色に蛍光します。
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 顕微鏡で真菌に感染した毛を見ると、通常はキューティクルが見られますが、それが見られなくなります。
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 ミクロスポラム・キャニスに紫外線を照らすと、緑色に蛍光します。すべてのミクロスポラム・キャニスが発色するわけではないので、注意してください。
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 培養した糸状菌を、ラクトフェノール・コットンブルー染色液(糸状菌に1滴たらしてカバーグラスをかぶせ鏡顕します)で染色すると、上図のような構造が見られます。
 主な病原性のある糸状菌は3種ほどで、それらの構造は、ミクロスポラム・キャニスでは、大分生子の壁が厚く棘があり、両端が尖っています。ミクロスポラム・ジセウムでは、大分生子の壁が薄く棘があります。トリコフィートン・メンタグロフィテスでは、大分生子の壁が薄く棘はありません。また、トリコフィートン・メンタグロフィテスではらせん器官が認められます。
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 上の写真は、ミクロスポラム・キャニスの大分生子に、 ラクトフェノールコットンブルー染色をおこなったものです。


 真菌培養には、抗生剤によって、細菌が繁殖しないようにした、培地が、作られています。様々な種類がありますが、ほとんどは、フェノールレッドを含み、真菌が繁殖すると、アルカリ性になり、赤く発色するようになっています。
 これを利用することによって、真菌の感染を調べることができます。
 また、ほかの検査同様、検査センターを利用することもできます。

 以下に、市販の培地の使用法を示します。
  TME-S培地
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 検査材料の毛などを、培地に付けます。
 ゆるめに(軽く引っかかる所まで)ふたをして、室温(25℃位)で、 最長2週間放置します。
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 2週間以内に、黄色い培地が、赤くなれば真菌の繁殖が確認できます。
 真菌の種類は、顕微鏡で確認します。培地と、ガラス容器の接する部分を、直接鏡検できます。

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 左が未接種の培地で、右がミクロスポラム・キャニス(犬糸状菌)が繁殖しているものです。
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  T/S寒天培地というものもあり、同様に培地が赤く変色すると真菌の繁殖を示します。
 左側は培養のみをおこない、顕微鏡などで真菌の検査をおこなうためのものです。
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グラム染色 [感染症検査]

●グラム染色
 細菌の染色法で最もよくおこなわれる方法で、細胞壁の違いにより、細菌を、グラム陽性菌とグラム陰性菌の2種類に分けます。
 グラム陽性菌は、ハッカーの液で染色しルゴール液で媒染すると、エタノールで脱色されないため、紫色に染まります。グラム陰性菌は、染色、媒染、脱色後の、サフラニン液による、後染色で赤く染まります。
 グラム染色法には、上記の ハッカー変法や、 バーミー法などがありますが、媒染と脱色を一度におこなう フェイバーのGセットが便利です。次に、フェイバーのGセットの使用法を記します。
ゆっくりと3回動かします
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 細菌を塗抹した後、固定には、塗抹面を上にしてガスバーナーに3回通す火炎固定と、100%エタノール中に1~2分間浸けるアルコール固定があります。
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 固定した塗抹標本を、割り箸を敷いたシャーレに入れ、ビクトリア青液を滴下し(火炎固定では十分に冷えてから)、30秒~1分染色します。
 時間がたったら、流水で水洗します。
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 20%ピクリン酸エタノールを滴下し、染色液が流れ出なくなるまで、媒染と脱色をおこないます。だいたい、数秒~30秒間です。
 終わったら、流水で水洗します。
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 サフラニン液か、フクシン液を滴下し、1分間、後染色します。
 染色が終わったら、流水で水洗し、乾燥させて染色が終わります。
 染色の途中で乾燥させると、うまく染まらないので注意してください。

 様々なグラム染色法
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細菌 [感染症検査]

 細胞と同様に、細菌も染色性の違いにより分類されています。
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 有名な染色法にグラム染色があり、青く染まるものをグラム陽性菌、青く染まらないものをグラム陰性菌といいます。
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 また形から、球状のものを球菌、細長いものを桿菌といいます。球菌では、2つ並んでいるものをニ連球菌、数多く並んでいるものを連鎖球菌、塊になっているものをブドウ状球菌といいます。
 運動性のある桿菌では鞭毛が生えていて、鞭毛が1つのものを単毛菌、周囲に生えているものを周毛菌といいます。
 細菌以外にも、真菌の一種の酵母なども病気の原因となることがあります。
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 上は、外耳炎で見かけるマラセチアという酵母です。
 増殖は、親の体の一部が突出し子が形成されます
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微生物学的検査 [感染症検査]

 細菌などに感染すると、化膿をおこしますが、そのときに問題となるのは、どんな細菌が感染したかということと、病原性がある場合、効果がある抗生物質は何かということです。
 細菌の種類を決定するには、その形や、どんな培地で繁殖するのか、またどんな物質を作るのかといった細かい検査が必要です。
 これらの検査を一般の病院で行うには設備等の問題があるので、検査センターで行ってもらいます。
 また、どんな抗生物質が効果あるのかといった検査も、検査センターを利用します。
 細菌の種類によっては、人に感染するため、注意が必要になります。


 ここでは、輸送するための培地として、 シードスワブの使用法を示します。
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 膿や、ぬぐい液を、専用の綿棒に付けます。
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 膿や、ぬぐい液をつけた、綿棒を培地の入った試験管のキャップを取り、挿入します。
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 検査センターへ送るまで冷蔵保存します。

 シードスワブは、膿や、ぬぐい液用の輸送培地ですが、その他にも、様々な培地があり、検査材料によって異なりますので、検査センターに問い合わせる必要があります。
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 上の写真は、血液中の細菌を培養するためのボトルです。両方とも、抗生物質を使用しているときに使うもので、橙色のキャップのボトルは嫌気性菌用で、緑色のキャップのボトルは好気性菌用です。2本一組で使用し、それぞれのボトルに血液を3~5ml注入します。
 抗生物質を使用していないときには、違ったボトルを使用します。また、検査センターによって異なりますので、指定のボトルを取り寄せる必要があります。
 検査センターに送るまで、室温で保存するか、37℃で保温します。けっして、冷蔵はしないでください。
 また、これらのボトルは、脳脊髄液の培養にも使用します。
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抗原抗体検査 [感染症検査]

●ウイットネスFeLV
 検査する血液、ウイットネスFeLVキットを用意します。
 血液を付属のピペットで、1滴、滴下します。
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 血液が吸収されたら、展開液を2滴、滴下します。
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 五分後に判定します。
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 判定ラインに、線が現れたら陽性です。
 ただし、コントロールに線が現れなかったら、無効となりますので、再検査します。


●スナップ・FeLV/FIVコンボ
 検査する血液、スナップ・FeLV/FIVコンボを用意します。
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 コンジュゲートを付属の試験管に4滴、滴下し、次いで付属のピペットで血液を3滴加えます。試験管のキャップを閉め、3~5回転倒混和します。
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 デバイスのサンプル注入口に、全て注ぎます。
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 アクティベートサークルまで吸い込まれるか、1分以上たって反応膜を横切ったら、デバイスのアクティベーターをしっかりと押しこみます。
 10分後に判定します。
FeLV陽性で、FIV陰性の例です。
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 FIVもしくは、FeLVの円が、現れたら陽性になります。
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 ただし、陽性コントロールが現れなかったら、無効となりますので、再検査します。


●マッピック・パルボテスト
 検査する糞便、キャナイン-パルボ・チェックを用意します。
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 サンプルチューブのスプーンで、便をスプーンの1/2程度とり、サンプルチューブに入れます。
 そのままフタをして、よく振ってまぜてください。
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 付属のスポイトで、線の部分まで混合液を吸いこみます。
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 検出板に全量滴下し、五分後に、判定をおこないます。
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上の写真は陽性の例です
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 判定ラインに、線が現れたら陽性です。
 ただし、コントロールに線が現れなかったら、無効となりますので、再検査します
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